キンモクセイの香りのなかで
時がすぎてゆくのは こわいよ
羊雲もぼやけて
かたちをなくしてゆくから
風吹きすさぶ夜には たえまなく
こおろぎたちの哀傷のしらべ
ヒヨドリたちの嘆きのなかで
秋がすぎてゆくのは こわいよ
銀貨のように星々が
かちゃかちゃとさわぐから
後ろかげもぼやけゆく秋の末に
きじばとたちのかそけき読経
Hey, so cool:これ以上進めず機関車は
Hawk eye:要石をぬきとられたアーチのように
閉塞:久遠のレールはもう見えず
崩壊:魔法の石工は眠りこけ
Hey, so cool, Hawkeye! 高空を舞う鳶の哄笑
無数の鏡板だったイチョウの葉が
いつしか踏みしだかれるのは こわいよ
夕暮れは夜へと染みこんで
どんどん色をなくしてゆく
いやだ わたしはこの秋のなかで
いつまでもあそんでいたいよ
視界が白く消えてしまっても
ゆめをゆめみるゆめを見て |