SPIRIT OF THE GAEL |
ゲールの魂 |
2002年のサッカーW杯に向けて、ダブリン出身の著名な音楽家、Pete St. John氏が公式応援歌「Spirit of the Gael」を作りました。アイルランド代表チームは、女性歌手・Lorraine O'Reillyが歌ったこの曲に大いに勇気づけられたのか、下馬評ではオランダが有利と言われた欧州地区予選を堂々と勝ち抜いて、日韓大会への出場を果たしました。さらにW杯本番で、ドイツが誇る世界的GK・カーンからゴールを奪って勝ち点を得るなどし、1次リーグを突破したのは、みなさんご承知の通りです。 ロレインさんは2002年3月に来日し、東京・表参道でのセント・パトリックデー・パレードにも参加しました。また、日本で試合のあった6月にも、千葉・幕張のキャンプ地「アイリッシュ・ビレッジ」を訪れ、チームを鼓舞すると同時に、日本のアイルランド・ファンとも熱心に交流していました。 この堂々たる応援歌「スピリット・オブ・ザ・ゲール」は、「ゲールの魂が息づくこの地。夢はついえない……」と歌います。作者のピート氏は古謡「The Fields of Athenry」に命を吹き込んだ人としても知られています。「世界中の国に、ゲールのメッセージ “自由” を送ろう」と言いつつ、「我が国は勝つ!」と言い切るのですから、アイリッシュたちが元気づけられないわけがありません。チャラチャラした歌ではなく、このような荘重な応援歌を持ったこと自体、アイルランド・チームを特徴づけたでしょうし、彼らも誇りを持って戦えたのではないでしょうか。 (註) Pete St. John氏のページで、「mp3」などのリンクから、インターネット・エクスプローラやリアル・プレーヤーなどのソフトを起動させて音楽を聞くことができます。 Athenry(アセンライ)は、アイルランド西部の大きな湾に面した主要都市・Galway(ゴルウェー)の東郊にある町で、鉄道の分岐点にもなっており、付近には広野が広がっています。 なお、わたくし・はなだんなは、2002年3月のパレードでは、列のほぼ先頭を歩き、豪州旗の旗手を務めさせていただきました(^_^;)。 |