ダブリンまで(9月16日、17日) 結婚式をまだ暑い9月なかばにしたというのも、「アイルランドが寒くなる前 に」という理由があったからだ。聞くところによると9月末は日本の晩秋なみと か。膝丈の上着にタイツも用意して、いざや出発。 夫は初めて飛行機に乗るのでワクワクしている。奮発したエールフランス・ビ ジネスクラスはさすがに椅子がでかい。私にはでかすぎる。まるで王様の玉座に 座った子供のよう。ロシアによるシベリア上空の飛行制限とやらで、離陸が一時 間も遅れたものの、「飛んだ飛んだ、おー、どんどん走ってく」。高所もフラン ス語も苦手な私を尻目に夫は窓から覗いたり、スチュワーデス相手に「シルブプ レ」などとやっている。約半日後、夕暮れのパリに着いた。 翌日は終日パリを歩き回った。想像以上に寒くて、この調子ではアイルランド が心配だ。明日は午前中のうちにダブリンへ飛ぶ。本当はブルターニュあたりを 回って「大陸のケルト」を感じた後、船で渡りたかった。「まあ、今度そんな長 い旅行は、定年後だな」と夫。サラリーマンは悲し。 |
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