Hannaこと山口華のホームページへようこそ。
  あなたは“うつろな丘”を訪れた10480番目の旅人です。

  丘の内側で何が待っているでしょう?
  妖精の国? 眠れる英雄?
  宝物を守る竜? それとも……
  どうぞドアを開けてみてください。

 

  Hannaのプロフィル

What would you see in the hollow hill?
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→ 日記「HANNAのファンタジー気分」
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満月の夕べ  
空にはほんのり 光りはじめたお月さま
こいでも、こいでも
家の屋根を越え こうこうと照るお月さま
一番星、二番星
夕風にはためくこいのぼり
小さい矢車 からから回り
家路を急ぐ自転車の上で
おじいちゃんの腕の間にはさまって

 お月さま ついて来るよ
 おうちの屋根だけ
 動いてゆくよ

知らない通りを おじいちゃんは
自転車をキコキコ こいでいた
ハンドルの間にちょこんと乗っかり
幼い 幼いわたしが居た

 お月さま まだついて来るよ
 あ おうちが見えてきた

昔ながらの台所には おばあちゃん
ぐつぐつ、煮える
晩ご飯のおかず お味噌汁
ガラリとお勝手の戸をあけ 帰還
どうだった、涼しかった? と
いそいそ出てくるおばあちゃん
座敷の網戸から ゆるりと風

 四つもついた こいのぼりがあったよ
 お月さま ついて来たよ

そうかい、そうかいと
聞いてくれた おばあちゃんが
いそいそと迎えてくれることは二度となく
おじいちゃんは
古ぼけた自転車を勇ましくこいで
どこまでも続く坂道を登って行ってしまった

微笑むように満月の照らす彼処では
縁側の端の、手の届かない帽子かけに
赤い細綱のついた小さな私の帽子が
ずっとかかっているに違いない
by Hanna
 

 

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