Hannaこと山口華のホームページへようこそ。
  あなたは“うつろな丘”を訪れた10480番目の旅人です。

  丘の内側で何が待っているでしょう?
  妖精の国? 眠れる英雄?
  宝物を守る竜? それとも……
  どうぞドアを開けてみてください。

 

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冬のブランコ 
キィコ コキィコ
キィコ コキィコ
静まりかえったまひるに
ものさびしげなブランコの声

 キィコ コキィコ 右へ左へ
 キィコ コキィコ けしきがゆれる

坂道の上の公園で
さびたちいさなブランコが
ひとりぼっちの口笛のように
風にうたってる

ヒヨドリのつぶやきが
思いだしたようにぽつりと聞こえる
冬のまひる

キィコ コキィコ
キィコ コキィコ
 とき
時計も命をぬきとられ
ものがなしげなブランコの声

だれがこぐのか
銀にくもる空にひびくブランコ
一滴のインクのように
わたしに浸みてくる

短い髪 風にゆらし
かじかんだ赤い手をしてこいでいる
むかしのわたし

キィコ コキィコ
キィコ コキィコ
ひたすらうたうブランコと
ふたりきりで過ごした冬のまひる

 キィコ コキィコ 右へ左へ
 キィコ コキィコ けしきがゆれる
by Hanna
 

 

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