A Tiny Hanna-dannan Cookbook
〜 または「おリョオリのうた」 〜

  伝説の、幻の、眉唾の料理人・はなだんながお教えする「秘伝」の数々。すぐに役立つアイデア料理から、通の味、果てはB級グルメまで、「美味い」と思うものならジャンルを問わず、ご紹介します。
  おざなりに、または本格的に、また化学実験気分ででも、「似たようなもの」を作って食べていただければ幸甚に存じます (^_^)!
  順不同。思いついた順に掲載します。ご意見や改良案などは、メールまたは掲示板への書き込みで、どうぞ。

口 上
基本もんじゃ これもコドル? ハンバーグα ハンバーグβ 深川丼 深川めし
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基本もんじゃ
●材料 (1人前)キャベツ2枚程度、小麦粉大さじ2杯程度、水200cc程度、ウスターソース適量、油少々。
●手順 0-1) キャベツをせん切りにする。
0-2) 小麦粉は水で溶いて、ソースを混ぜておく。
1) フライパンでキャベツを油で炒め、しんなりしたら「0-2」をぶちまけて、とろみをつける。
2) 熱いうちに、皿に移して、またはフライパンのままで、いただく。
○蛇足……これではきっとマズイでしょう。「味」としてダシの素や粉カツオなどを、「具」としてニンジンのせん切り、モヤシ、細く切った豚肉、紅ショウガ、コーンなどを適宜加えてください。ベビー*ターラーメンも可 (^_^)。
  つまり、「もんじゃ」とはこういうもんじゃ、というのが言いたいだけで、味は食べる人が決めてください。醤油味でもかまいません。
  なお、「もんじゃ焼」と表記すると、関西の人は「お好み焼」のようなものと勘違いしてしまいます。正しくは上記の通り、「野菜炒めのソース味あんかけ」ですので、誤解なきように。

ハンバーグα
●材料 (1人前)ひき肉150g程度(比率は「牛7豚3」〜「牛10豚0」)、塩・香辛料各適量、油少々。
(オプションとして)白ワインまたは日本酒お猪口2杯程度、とんかつソース・ウスターソース各適量、(あれば)さしみ醤油少々。
●手順 0) ひき肉に塩と香辛料を振り、よーくコネる。
1) フライパンに油をなじませ、「0」を薄く延ばして、強めの火で焼く。
2) 両面を軽く焼いたら、さらに両面に焦げ目がつくまで、強めの火で焼く。
オプ) 焼けたハンバーグを取り出したフライパンに、熱いうちに「オプション」の材料を入れ、少し煮詰めてとろみがつくと、ソースのできあがり。
○蛇足……ハンバーグは子供の食い物か否か。「Non」という人向きのレシピです。コショウやナツメグなどをガンガンに効かして、ネタを作ってください。薄く成形して強火で焼き、肉に火を通すのがポイントです。
  ソースは、肉から出る油や旨味を、無駄なく利用するために作ります。ソースの材料にシメジ数本を加えてもいいですし、とんかつ+ウスターに代えて、神戸の「どろソース」を使うこともできます(ただし、チョット辛いョォ)。さしみ醤油は隠し味ですので、なくてもOKです。
  もうひとつ、「Oui」と言う人向けに、ハンバーグの別のレシピも用意しましたので、次をご参考に。

ハンバーグβ
●材料 (2人前)ひき肉200g程度(「牛7豚3」程度の合いびき)、タマネギ中1個分、パン粉を体積比でひき肉の半量〜同量、塩・香辛料各適量、油大さじ1杯程度。
●手順 0-1) タマネギは皮をむいて、すりおろす。
0-2) ひき肉に塩と香辛料を振り、タマネギとパン粉もまぜて、よーくコネる。
1) フライパンに油をなじませ、「0-2」を2分割して、小判形にまとめて中火で焼く。
2) 両面が香ばしく焼け、芯まで火が通ったと判断したら、できあがり。
○蛇足……卵も牛乳も使いませんが、マイルドな仕上がりになります。塩は控えめ、香辛料もシナモンやアニスなどが良いのでは。
  タマネギは、おろし金でザザッとやってください。汁とともにネタ一面にまざったあと、加熱されると、甘味・旨味に変わります。
  前項のソースより、マヨネーズ、ケチャップ、焼きそばソース、またはそれらを混ぜたもののほうが、合うかもしれません。もし、ソースを作るなら、味醂少々を加えてください。わたしは個人的には「α」が好きですが、最近は「β」(子供の食い物)を作る頻度が高くなっています。

これもコドル?
●材料 (2人前)ベーコン2〜4枚、ソーセージ8〜12本、タマネギ中ぐらい1個、ポテトチップス1袋(100g前後)、水400cc程度、塩・コショウ各適量。
●手順 0-1) ベーコンは切っても切らなくてもよい。
0-2) タマネギは皮をむき、横半分にして各4つに切る(8ツ割り)。
1) フライパンで弱火でベーコンを焼き、油が出てきたら中火にしてソーセージも一緒に焼き、さらにタマネギも入れて炒める。
2) 充分炒めたら、水を入れて強火にし、塩・コショウを加えたければ加える。
3) 沸き立ったらポテチを全部入れて混ぜ、少し煮詰めてできあがり。
○蛇足……アイルランドの伝統的家庭料理を一夜にしてぶち壊す、冒涜的なレシピです。新宿ダブリナーズで食べた、フライドポテトを煮込んで作ったであろうコドルが美味しかったので、手軽なバージョンを思いつきました。
  コドルというのは、主にジャガイモ・タマネギ・ソーセージ・ベーコンを使った煮込み料理で、本来は味付けもいたって素朴です。ポテチを使うと、イモを煮込む手間が省けるのと同時に、塩味や油分、イモの旨味が加わります。
  できましたら、ポテチはカルビーの「ギザギザポテト・うすしお」などの、厚みがあり、妙な調味がされていないものでお試しください。もちろん、お好みなら梅味、ワサビ味、のりしお味のでも構いませんが……。なお、ポテトチップスではなく、「マジックポテト」などのフライドポテトを使うと、また違った風味になります。
  「コドル」については、りるさんのホームページの「てぃる・な・の〜ぐ」のコーナーも参考にしてください。

深川めし
●材料 (3〜4膳分)米300cc、アサリのむき身適量(冷凍も可)、醤油40cc程度、酒40cc程度・みりん適量、水約300cc、(あれば)ショウガ少々。
●手順 0-1) 洗米(研米)し、鍋に入れる。
0-2) 計量カップに醤油、酒、みりんを注ぎ、水を加えて液体の合計が400ccになるように鍋に入れ、米とよく混ぜる。
1) アサリを乗せて、弱めの中火で炊く。
2) 湯気が少なくなるか、香ばしい香りがしてくるか、鍋底からパチパチいいだすか、とにかく水分がなくなったと思えば火を止め、15分間ふたをしたまま蒸らす。
3) ショウガは細い針状にし、ご飯が熱いうちに混ぜ込む。
○蛇足……薬味(臭み消し)は針ショウガにしましたが、山椒でもいいかもしれません。また、醤油と味醂の代わりにさしみ醤油でも構いません(酒は入れたほうがうまい)。もちろん、鍋でなく炊飯器で炊くこともできます。余ったらオムスビにして冷凍しませう (^_^)。

深川丼
●材料 (1人前)アサリのむき身適量(冷凍も可)、タマネギ1/4個、卵1個、醤油・砂糖・だしの素各適量、油少々、水約100cc、ご飯1膳分。
●手順 0) タマネギは薄切りにする。卵は溶いておく。
1) 浅い鍋に油少々を入れタマネギを炒める。
2) 好みの程度に炒まったら、水、アサリ、調味料の順に入れて煮る。
3) 煮詰まりすぎてはいけないので、頃合いを見て卵を流し入れ、できればふたをする。
4) 卵が固まり、端のほうが膨らみかけてきたら火を止め、汁ごとご飯の上に乗せる。
○蛇足……薬味は、わたしは軸三つ葉がいいですなあ。ま、このへんはお好みでどうぞ。三つ葉を使うなら、卵を流した上に撒き、卵と一緒に固めるといいでしょう。なお、大人数の場合、フライパンなどで一度に人数分作っても構いませんが、卵を固めるときに上手にやってください。



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