「ぶり大根」
20日は骨正月、というそうです。わが家には行事はありませんが、ブリの骨
などを料理に使って、正月(小正月)の行事の締めくくりとする、と歳時記に
はあります。ブリといえば、わたしは造り以外は、照り焼き、鍋照り焼き、塩
焼き、ぶり大根を作ったことがあります。かす汁や赤だしにも使えそうですが、
酒かすが苦手と言う者がおり、わが家の食卓には上りそうにありません(^_^;)。
赤だしは可能性がありますね。
最近はもっぱら、あらを買ってきての「ぶり大根」です。ブリのあらは別の鍋
で10秒ほど、沸騰したお湯にくぐらせて冷水に取り、表面の余分な脂を落と
しておきます(=霜降り)。大根は分厚く輪切りにして厚めに皮をむき、厚み
の半分まで十文字に切り込み(=隠し包丁)を入れたあと、裏返して45°回
し、また十文字に切り込みを入れます。この大根とブリを、水から煮いていき
ますが、関東煮よりも濃いめにしょうゆを入れます。ダシや他の調味料は不要
です。沸騰したら大根の中まで火が通るのを待って火を止め、自然に人肌程度
まで冷まし、また火を入れて……というのを数回繰り返すと、できあがりです。
あめ色になった大根が溶けそうになるまで、何度でも煮き直せます。また、大
根はひと口大に切ってもいいし、ブリももちろん「切り身」でかまいませんが、
皮や骨が付いているほうがコクが出るでしょうね。わが家のようにあらを使う
と、立派な「骨正月」のメニューになります (^_^)。なお、厚めにむいた大根
の皮は、斜めに細く切ってキンピラにし(ニンジンを混ぜても可)、ゴマを振
ると美味です。
(2005年1月18日) 【関連書き込み】 |