“一つの指輪”の象徴性
  ――J.R.R.トールキン『指輪物語』評論

A Study of The Lord of the Rings

 ン年前に書いた、つたない卒論の日本語版です。物語のあらすじを織り
こんでありますので、『指輪物語』を未読のかたも、もう忘れてしまった
かたも、どうぞ!


も く じ
1.“一つの指輪”とは何か?
  A)“一つの指輪”の物語
  B)平凡な金の指輪
  C)指輪の象徴性
2.ミクロコスモスとしての“一つの指輪”
  A)“力の指輪”
  B)権力への意志の膨脹
  C)救済
  D)帰還と退場
  E)譲り渡し
3.マクロコスモスとしての“一つの指輪”
  A)歴史の円環性
  B)譲り渡し
  C)創造主
4.さらに大きな円環リング
  A)第一世界と第二世界
  B)「自分が愛するのにふさわしいものをまず愛せ」
 『指輪物語』からの引用は、巻数とページ数で文中に示されている。『指輪物語』の
プロローグである『ホビットの冒険』、前史にあたる『シルマリルリオン』からの引用
は、題名とページ数で文中に示す。その他の引用は、注(1)、(2)…をつけた。注†、‡
…は、おまけ。

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